はじまりは、お父様からの一本の電話でした。
「25歳の息子が美容師として独立開業を目指しているので応援したい。自己資金がなくても開業できるだろうか?」
ご両親は、江別市で有名な30年以上続く人気ラーメン店を営んでいる方。
ですが、親にどれだけ資産があっても本人に能力がなければ、経営の先行きは目途が立たないので、金融機関からの資金提供は難しいのです。
美容師への情熱と、たしかな夢のビジョン、そして郷土愛。
オーナーの長谷尚哉さんは「技術を磨くなら中央で」と、あえて東京の専門学校へと進学。
さらに卒業後は「もっと厳しい環境で」と、札幌市の有名繁盛店で修行され、みずから進んで数多くのお客様と接するうち花形美容師まで成長し、充実した日々を過ごします。
しかし、だんだんとお客様のことより効率を求められる場面も多いことなど、組織に属する自分と、理想の自分とのギャップに悩みはじめます。
「やっぱり独立したい。しかも地元、江別で。」
ご両親とご本人との面談で見えた、可能性
やりたいことをやろう!と、ついに独立の意思を固められた長谷さん。
その本人の熱意や決意、ご両親の『親としてどこまでも支えていく』との思いを受け、我々も協力体制を整えます。
まずは資金調達。
《経営実務のプロ!後藤》が、これまでのキャリアと経験をもとに作った事業計画書と事業概要は、面談を円滑に進めるうえで役に立ちました。
資金調達において大切なのは、綿密な計画と、本人の強い志。
我々はこれまでのノウハウをいかし、長谷さんは夢をより具体的に言葉にし、あわせて金融機関へと想いをぶつけます。
熱意が伝わり、ありがたいことに希望の満額融資が決まり、無事店づくりのスタートとなりました!
実家のガレージを改装し、美容室に
新築よりも改装のほうが、当然ながらコストは抑えられます。
ちょうどご実家のガレージが空いているとのことで、そこを美容室としてリフォームすることに。
断熱や配管を通すなど、店舗として作り替えていきます。
少しずつできていく様子に、長谷さんもご両親もうれしそうです。
建具や設備、家具などが入ってくると、ぐっとお店らしくなってきました。
職人さんたちも、夢の実現のためにしっかりサポートしてくれます。
すっかりお店らしくなりました。ニュアンスのあるカラーと木肌が目をひきます。
夢がついに実現。「三方良し」の店づくり。
こうして完成した、北海道江別市の美容室《Creek(クリーク)》。
ガレージとは思えないおしゃれな仕上がりに!
本人の強い意志と郷土愛、そしてご両親の、息子への愛が実を結び、素敵なお店がまたひとつ江別に誕生。
我々も心地良く支援、施工ができました。
依頼主も、ご両親も、施工会社も、金融機関も…そして地域住民の皆さまにとっても『よし』なお店。
三方良しどころか五方良しな、理想の店づくりとなりました。