もしプーチンに「惻隠の情」があればウクライナ侵攻はおきなかったと数学者の藤原正彦さんは語る。
他者に同情する心「かわいそうだな、不憫だなと哀れに思う心」があれば、まさしく争いがおきるはずはない。
世界の権力者、リーダーたちが等しくその心をもっていれば、平和で豊かな日々を楽しめるに違いない。
しかし伝統的にそれを有しているとされている日本人にも、それが薄れてきていると語る。

縄文の昔から大地震や洪水、大津波や大噴火と天変地異が世界で最も多い国で、泣きながらも助け合って絆を深めて立ち上がってきた日本人。
その生き様が弱者への同情や共感を生み、忍耐する事を学び「もののあはれ」を知る心が身についた。
しかし最近の目をそむけたくなるような事象を見ると日本人らしさが消え、それを取り戻す事が焦眉の急であると訴えている。
何が必要なのか?
ずばり「いくつになっても沢山の本を読め」と。

本を読み感動の涙と人間としての豊かな情操を育む。
それが人への思いやりと自身が難局を乗り越える力となるという。
そして「一日一頁も本を読まない人間は獣である」とダメを押す。

不思議なことにこの言葉に出会った頃ラジオカロスのFM放送「ここは一丁目一番地書店」との縁ができた。
出演し(ホームページの動画を見てください)MCののしろやさんと何度も会っているうちに未知の作家さんたちを知る事となった。
「濫読でもいいから読め」と勧められているので忙しいのだが、自分の人間力が高まっているのかは不安である。