5月末から北海道新聞に連載されている「中国 遠い民主化」は読み応えがある。

正直、中国の共産党政権の人権弾圧を批判する記事を道新で読めるとは思っていなかった。
朝日、毎日、読売と新聞社は権力を監視する姿勢は共通しているが、論調は右から左へと立ち位置が違っているように思う。
道新はやや左かな~と。
それが連日かなりの紙面を割いて共産党政府のチベットや新疆ウイグル族への弾圧や30年前の天安門事件を生々しく伝えてくれる。
一国二制度を約束した香港までもその自由と自治権は日に日に制限されているという。
世界第二位の経済力を誇る中国に魅力を感じてか台湾にも親中派が増えているようだが、第二の香港になりかねない。

自由の制限や人権弾圧はかつての日本にもあった。
三浦綾子さんの「銃口」を読むと、戦中戦前の理不尽な権力の横暴さがよく解る。

私は現在の自由な日本に生かされていることに心から感謝したい。
だから今の政治のあり方に無関心ではいられないのと同時に、他国の動きも注視していきたい。
「一帯一路」をかかげ、更に南シナ海でベトナム、フィリピン等と領有権を争う中国の行動も。

最近見た映画「空母いぶき」は近未来の事として自衛のための戦いや憲法の矛盾等を感じさせられた。

視野を偏ることなく広く持ち続けたい。
(道新夕刊の「国と国境」も良い記事です)