4月 30, 2020/ /

巷で森進一の「北の蛍」が流行っていた35年前、私は急性肺炎で45日間入院した。
当時少しばかりの成功に酔い華々しく展開した事業が1年も経つと毎月の支払いに苦しむようになった。
「倒産」の二文字が浮かび眠れない日が続いた。

そんなある日予定していた大口の入金が遅れるとの連絡が入った。
忘れもしない、この時胸に熱い稲妻が走るのを感じた。
その夜から高熱を出し即入院。

治療と言えば良い薬も頂いていたのだろうけれど、ひたすらベッドで安静にして寝るだけの日々。
廊下を歩いていても注意される始末。
20日も経って『体調も戻った、もう大丈夫』とレントゲン室へ行ってもまだダメと言う日が3週間続いた。

やっと退院、厳重に風邪を引かないこと、再発の恐れありと言われた。
以来、うがい手洗い、汗をかいた後の肌着はすぐ着替える、寝るときには楽しいことを考える等気を使い風邪で寝込んだことはない。
同時に中村天風さんの教えに学び、体は心の持ち方で強くも弱くもなることを学んだ。

今その時の心の有り様を振り返ると、病に倒れるのが当たり前だったと良く解る。
ビクビクと心配し不安で酒の力を借りても眠れない。
うとうととして夜中に今月の入金と支払いの計算をする。
やはり足りない、さぁどうしようと明け方まで悩んでいる。

今、世の中はコロナウィルスで大騒ぎ。
私の病にかかった時と同じ心持ちの人が余りにも多いと感じる。
気をつけなければならないのは当然だが、心配のしすぎ、不安だどうしようとストレスを溜めてどうする。
マスコミの時代だから仕方がないと言えばそうなのだが、ワイドショーを見て不安になり新聞を読んで暗い気持ちになる。
日々を縁ある人と助け合い喜び合って生きることを考えもせず傍観していてどうする。

このウィルスとの戦いは長くなる。
そしてこれを克服しても次の新型が来る。
それは近年のサーズ、マーズを見ていても予見できることだ。
その度に今回のように右往左往してどうする。
人間はもっと強いものだと信じて行動しよう。