ロシア人、イスラエル人の人種を問わず、人は悪魔になるのだと、ウクライナとガザのニュースを見る度に思う。

昨年私はご縁でシベリア抑留慰霊祭のお手伝いをする事になった。
そして極寒の地で乏しい食料と強制労働の日々を詳しく知る内に「収容所から来た遺書(辺見じゅん 著)」により不屈の精神で人間らしく生き抜こうとした人々が居た事を知った。
映画「ラーゲリより愛を込めて」でも感動的に知らされた。

さらに関心を深めていた時に「命の嘆願書(井手裕彦 著)」を知る事となった。シベリアではなくモンゴルに強制連行された人々の膨大な記録である。

この中で身の危険を顧みず信念を貫いて仲間を救うために嘆願書を出す、勇気ある日本人が居たという事実を知らされた。
同胞でも早い帰国を願うためにソ連の思想教育に迎合して仲間を売るという醜い日本人も多い中である。
ただこれらの人達の多くは亡くなった。

第二次大戦では多くの人が無念の思いで亡くなっている。
広島・長崎での原爆、東京大空襲、沖縄戦等数多い。
恥ずかしながら70数年生きてきて、それらの人の霊をなぐさめるという事等考えもしなかった。
ありがたいことにご縁を頂きシベリア抑留の事実を知り、慰霊の真似事をする事ができた。

もうすぐお盆である。父母の墓参と8月17日の慰霊祭を大切にと思っている。